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脱炭素社会へ向けた取り組み

方針

三和グループは、気候変動リスクへ適切に対応するため、CO2をはじめとする温室効果ガスの削減に努め、持続可能で豊かな社会の実現に貢献します。

CO2排出量削減目標と推移

三和グループは、自らの事業活動が地球環境に与える影響を認識し、その影響軽減のための対策を講じることの重要性を認識していることから、2022年5月に新しい環境目標およびカーボンニュートラルに向けた方針を新たに定めました。また、「中期経営計画2027」において、2027年度CO2排出量削減目標を発表しました。

CO2排出量(Scope1+2)削減目標

2027年度

2019年度比20%削減

  • 三和シヤッター工業

2030年度

2019年度比30%削減

  • 三和シヤッター工業
矢印

2050年度

三和グループとして事業活動に伴う
CO2排出量実質ゼロを目指す

CO2排出量の推移(国内・海外)

CO2排出量の推移(国内・海外)のグラフ
  • 第三者検証に伴う算出方法の見直しにより、2022年12月に2019年度~2021年度の国内数値を更新しました。なお、2019年度分より調整後排出係数を採用しています。

エネルギー使用、CO2排出量削減への取り組み

三和シヤッター工業をはじめとする国内グループでは、ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築・運用し、エネルギーの削減および効率化、CO2排出量削減に関する目標を設定して、気候変動の影響軽減に取り組んでいます。

CO2排出量(Scope1+2)の推移 (三和シヤッター工業)

CO2排出量(Scope1+2)の推移 (三和シヤッター工業)のグラフ
  • 第三者検証に伴う算出方法の見直しにより、2022年12月に2019年度~2021年度の数値を更新しました。2019年度分より調整後排出係数を採用しています。
  • 2021年度からの三和シヤッター工業CO2排出量は、一般社団法人日本能率協会サステナビリティセンターによる第三者検証を受けています。
  • 2023年度より新宿三井ビルが新宿地域冷暖房センターから受けている熱・蒸気供給量を含んでいます。

三和シヤッター工業では、CO2排出量削減目標達成に向け、生産拠点(工場)・非生産拠点(事務所)におけるScope1(事業活動に伴う直接排出量)およびScope2(事業活動で使用したエネルギーの製造段階における間接排出量)を算定し、削減する取り組みを行っています。

工場においては、Scope1削減への取り組みとして、省エネ設備への更新、生産性向上による設備稼働時間の削減等、Scope2削減への取り組みとして、再生可能エネルギーの活用、LED照明への切り替え、デマンド監視システムで電気の使用量を「見える化」することによりエネルギー使用量の抑制を図っています。
三和シヤッター工業太田ドア工場では、2021年3月、塗装の乾燥に従来はボイラーを使用していたものを電気式ファンヒーターに切り替えたことで、灯油の使用量を半分以下に低減しました。また、太陽光発電設備の導入も進めており、2021年12月に太田ドア工場の物流棟屋根、2023年7月に九州工場敷地内、2024年9月に静岡工場の屋根にソーラーパネルを設置し、2025年4月には太田ドア工場の駐車場にソーラーカーポートを設置しました。
事務所においては、LED照明への切り替え、空調設備の更新等にくわえて、営業車のガソリン使用量の削減へ向けたエコカーへの切り替えを積極的に実施しています。

これらの取り組みの結果、2025年度の三和シヤッター工業のCO2排出量(Scope1+2)は、基準年である2019年度比16.9%削減となりました。国内全体のCO2排出量も前年度比4.3%減少しており、脱炭素化に向けた取り組みが進展しています。なお、2024年度には2019年度比13.2%削減を達成し、目標である「2019年度比10%削減」を達成しました。今後も、「中期経営計画2027」で掲げる2027年度目標「2019年度比20%削減」の達成に向け、省エネルギーの推進や再生可能エネルギーの活用拡大などの施策を着実に推進し、脱炭素化に向けた取り組みを継続していきます。

乾燥炉に設置した電気ファンヒーター
乾燥炉に設置した電気ファンヒーター
静岡工場のデマンド監視システム
静岡工場のデマンド監視システム
太田ドア工場物流棟に設置した太陽光発電設備
太田ドア工場物流棟に設置した太陽光発電設備
九州工場に設置した太陽光発電設備
九州工場に設置した太陽光発電設備
静岡工場に設置した太陽光発電設備
太田ドア工場に設置したソーラーカーポート
施設エネルギー効率の推移[工場]のグラフ
施設エネルギー効率の推移[事業所]のグラフ

物流エネルギー削減の取り組み(三和シヤッター工業)

三和シヤッター工業では、省エネ法の特定荷主として「エネルギー原単位の年1%削減、かつ5年度間平均原単位1%改善の継続」を達成するため、首都圏や仙台、四国のデポ(小規模配送センター)を活用した多品種混載配送の実施に取り組むほか、2020年7月より、配車・倉庫管理システムを導入し、配車業務の効率化および入出庫・在庫管理の強化を推進することで、積載率の向上を図り、配車台数の削減に努めています。

物流エネルギー効率の推移のグラフ
システム導入により、物流エネルギー効率の向上に貢献
システム導入により、物流エネルギー効率の向上に貢献

エネルギー使用、CO2排出量削減への取り組み(米州)

2021年度分よりODC本社および全工場のCO2排出量(Scope1+2)の集計を開始しています。2025年度実績は、23,453トン(Scope1:8,059トン、Scope2:15,393トン)で、前年度比約12.3%減少しました。
ODCのPensacola工場では、エネルギー効率に優れた空調システムを導入し、照明や空調をコンピュータ管理することで無駄なエネルギーの使用を抑制しています。
また、Centralia工場では照明を省エネタイプに変更し、Won-Doorはオフィスエリアの照明をLEDに切り替えたほか、空調設備をより省エネルギーのものに変更するなどエネルギー使用量の削減に努めています。

Pensacola工場の空調設備ユニット
Pensacola工場の空調設備ユニット
コンピュータによる効率的な空調管理
コンピュータによる効率的な空調管理

エネルギー使用、CO2排出量削減への取り組み(欧州)

2021年度分よりNFグループ本社および全工場のCO2排出量(Scope1+2)の集計を開始しています。2025年度実績は、16,239トン(Scope1:11,066トン、Scope2:5,173トン)で、前年度比約1.1%減少しました。
NFグループでは、ドイツのRiexinger工場、ポーランドのNF Door工場、スウェーデンのRobust社工場、ドイツの販売会社VertriebsでISO14001を取得し、使用エネルギーの削減に努めるほかドイツ、イギリス各社の社有車の電気自動車またはプラグインハイブリッド車への切替えや、再生エネルギー由来の電力購入などを推進しています。また、2023年4月にイギリスのLuton工場とイタリアのSchievano工場に、2023年5月にはスペインのAlsal工場に太陽光発電設備を導入し、CO2排出量の削減に努めています。

Luton工場の太陽光発電設備
Luton工場の太陽光発電設備
Schievano工場の太陽光発電設備
Schievano工場の太陽光発電設備

エネルギー使用、CO2排出量削減への取り組み(アジア)

2022年度分より、アジア連結子会社の本社および全工場のCO2排出量(Scope1+2)の集計を開始しました。
2025年度実績は、2,167トン(Scope1:415トン、Scope2:1,752トン)で、前年度比約22.7%増加しました。

2023年5月より上海宝産三和の太陽光発電設備を導入し、CO2排出量および電気代の削減に貢献しています。また、三和NF常熟に太陽光発電設備を設置し、2024年6月より稼働を開始しました。パネルの総面積は6,680m2で年間約1,397トンのCO2排出量削減を見込んでいます。

上海宝産三和工場の太陽光発電設備
上海宝産三和工場の太陽光発電設備
三和NF常熟工場の太陽光発電設備
三和NF常熟工場の太陽光発電設備

Scope3への取り組み

カーボンニュートラルな社会の実現のためには、自社のみならずサプライチェーン全体でのCO2排出量削減が必要となります。 サプライチェーン全体のCO2排出量削減への第一歩として、2023年度よりScope3排出量の前年度実績(カテゴリー1、3、4)の算定を開始しました。また、2024年度実績分より新たにカテゴリー2、5、6、7、10、11の算定を行っており、メーカーとして関連の深いカテゴリー11(販売した製品の使用)=販売した製品をお客様が使用することで生じるCO2排出量については、第三者検証を取得しています。

Scope3排出量の算定結果および算定方法

対象年度:2025年度(2025/4/1~2026/3/31)
適用範囲:三和シヤッター工業

項目 CO2排出量
(t-CO2)
算定方法 第三者
検証
活動量 排出原単位 ※
Scope3 414,881      
  カテゴリー1 購入した製品・サービス 245,182 鉄、ステンレス、アルミの購買重量 各購買重量あたり排出原単位 〇
  カテゴリー2 資本財 10,739 設備投資額 資本財価格あたり排出原単位 ―
  カテゴリー3 Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動 4,660 燃料、電気のエネルギー使用量 各エネルギー量あたり排出原単位 〇
  カテゴリー4 輸送、配送(上流) 11,746 荷主分の輸送に係る燃料(軽油)使用量 軽油の重量あたり排出原単位 ―
  カテゴリー5 事業から出る廃棄物 2,237 廃棄物処理金額 廃棄物処理金額あたり排出原単位 ―
  カテゴリー6 出張 452 従業員数 従業員あたり排出原単位 ―
  カテゴリー7 雇用者の通勤 1,470 勤務地別従業員数 勤務地別・勤務日数あたり排出原単位 ―
  カテゴリー10 販売した製品の加工 45,407 製品取付委託金額 製品取付委託金額あたり排出原単位 ―
  カテゴリー11 販売した製品の使用 92,988 対象年度に販売した、電力を使用する製品の生涯電力消費量 電気事業者別排出係数・代替値 〇
  • サプライチェーンを通じた組織の温室効果ガス排出量等の算定のための排出原単位データベースVer.3.6および国立研究開発法人産業技術総合研究所 IDEA Ver2.3を使用

Scope1、2、3排出量実績および構成比

Scope1、2、3排出量実績および構成比のグラフ

2025年度のScope1、2、3排出量の実績は合計434,726トンとなりました。このうち、Scope1排出量は10,502トン(Scope1~3排出量合計の2.4%)、Scope2排出量は9,344トン(同2.1%)、Scope3排出量は414,881トン(同95.4%)であり、排出量の大部分をScope3が占めています。
Scope3の内訳を見ると、カテゴリー1の排出量は245,182トンでScope3排出量全体の59.1%、カテゴリー11の排出量は92,988トンでScope3排出量全体の22.4%を占めており、この2カテゴリーでScope3排出量の大半を占めています。

2025年度(2025/4/1~2026/3/31)
適用範囲:三和シヤッター工業

項目 CO2排出量
(t-CO2)
構成比(%) 第三者
検証
全体構成比 Scope3内構成比
Scope1 10,502 2.4 ― 〇
Scope2 9,344 2.1 ― 〇
Scope3 414,881 95.4 100.0  
  カテゴリー1 購入した製品・サービス 245,182 56.4 59.1 〇
  カテゴリー2 資本財 10,739 2.5 2.6 ―
  カテゴリー3 Scope1,2に含まれない燃料及びエネルギー関連活動 4,660 1.1 1.1 〇
  カテゴリー4 輸送、配送(上流) 11,746 2.7 2.8 ―
  カテゴリー5 事業から出る廃棄物 2,237 0.5 0.5 ―
  カテゴリー6 出張 452 0.1 0.1 ―
  カテゴリー7 雇用者の通勤 1,470 0.3 0.4 ―
  カテゴリー10 販売した製品の加工 45,407 10.4 10.9 ―
  カテゴリー11 販売した製品の使用 92,988 21.4 22.4 〇
  • 数値は四捨五入のため、合計が100%にならない場合があります。

外部団体との協働

三和グループは経団連のメンバーとして気候変動に関わる情報交換などを行っています。また、一般社団法人日本シヤッター・ドア協会は、気候変動の緩和に資する高速シートシャッターなど省エネに寄与する商品の普及拡大に取り組むとともに、気候変動に起因する自然災害の激甚化に耐えうるレジリエントな社会の実現に向け浸水防止用設備の普及に努めています。なお、同協会の歴代の会長には三和シヤッター工業代表取締役からも就任するなど積極的に運営に関わっています。
三和シヤッター工業は、国の気候変動に関連する法規制である省エネ法を遵守し、年1回、行政へエネルギー使用量、省エネルギー目標の達成状況、温室効果ガス排出量の報告書を提出しています。

サプライチェーンを通じた脱炭素

三和シヤッター工業では、商品の使用段階にとどまらず、素材段階から環境負荷を低減する新たな挑戦に踏み出しました。独自のレーザー工法による軽量化技術に、製造時のCO2排出量を抑えた鋼材NSCarbolex®Neutral」を組み合わせた「YAGドア green flag」を商品化。素材段階からのCO2排出量削減を実現するとともに、削減量を定量的に証明できる仕組みを構築しました。