ESGマテリアリティ

SDGsの制定やパリ協定の採択、ESG投資の潮流などの国際的動向を踏まえて、また、気候変動問題をはじめ世界的にサステナビリティの重要性が高まる中、当社に影響を及ぼす社会課題やステークホルダーの期待・要請も刻々と変化していることから、「ものづくり」「環境」「人」とそれを支える「グループの経営基盤」から成る11のESGマテリアリティを特定し直しました。

マテリアリティの特定プロセス

STEP1:ESG課題の抽出

サステナビリティに関する国際的枠組み、外部イニシアティブ、ガイドライン等を総合的に勘案し、ESG課題を抽出しました。

STEP2:重要度の2軸評価

ESG課題に対し、FTSE・MSCI・SASB等の調査機関の評価ウェイト等を踏まえて、縦軸に「ステークホルダーにとっての重要度」を、横軸に経営者レビューを経て「当社グループにとっての重要度」を評価し、マテリアリティマップを作成しました。

STEP3:ESGマテリアリティの特定

上図マテリアリティマップの右上に配置された「ステークホルダーおよび当社グループの双方にとって重要度が高い課題」に、事業活動を支え成長を牽引する“人”に関する要素を加え、内容を統合・再整理、言語化し、当社グループが注力すべき11のESGマテリアリティとしました。

STEP4:目標(KPI)の設定・実績開示

2022年5月に長期ビジョンで策定した2030年のありたい姿の実現に向けて、各ESGマテリアリティに紐づく中長期的に成し遂げたい目標(KPI)を定めました。目標に対する進捗も毎年開示しています。

ESGマテリアリティ

テーマ ESGマテリアリティ 貢献するSDGs

ものづくり

商品、サービスを通じた気候変動・防災への貢献
品質の確保・向上

環境

脱炭素社会へ向けた取り組み
水資源の保全
廃棄物の削減

人権の尊重
人材育成
ダイバーシティの推進
安全と健康

グループの
経営基盤

コーポレート・ガバナンス
コンプライアンス
ものづくりものづくり

三和グループは、シャッター、ドア、間仕切などの“防ぎ、守り、区切る”開口部商品を世界中で提供することで、災害や犯罪から命や財産を守り、安全・安心・快適で暮らしやすい社会の実現に貢献してきました。
創業時、シャッターは防犯上の目的で普及が進みましたが、次第に防火・防煙・耐震といった火災や地震への対応ニーズが高まりました。近年では、脱炭素社会へ向けて建物の省エネルギー化に貢献できる商品や、一方で気候変動の進行に伴う集中豪雨や台風の大型化に対応する防水商品や耐風商品などの要望も高まってきています。多様化するニーズと持続可能な社会のために、確かな技術と品質で社会課題の解決に努めています。

商品、サービスを通じた気候変動・防災への貢献

品質の確保・向上

環境環境

三和グループは、脱炭素社会への移行に貢献するため、事業プロセスの省エネルギー化や再生可能エネルギーの活用に伴う温室効果ガスの削減に積極的に取り組んでいます。2022年5月に、従来の2030年度目標(2019年度比30%減)に加えて、2024年度目標(2019年度比10%減)を設定しました。さらに、2050年へ向けて“事業活動に伴うCO2排出量実質ゼロを目指す”カーボンニュートラル実現への取り組みを推進していきます。
グローバルに事業活動を展開する三和グループでは、継続的な水使用量削減に向け、各生産拠点で水の使用に関する管理の強化、生産工程の改善、水循環システムの導入による水の再利用などにより使用量の削減に取り組んでいます。また、現地の法規制を遵守し排水の水質管理を行っています。
また、大量生産・消費型経済から資源循環型社会への転換へ向けて、使用原材料の削減、歩留まり向上、商品の長寿命化、梱包の簡素化、グリーン調達の推進、リサイクルしやすい設計の採用など、資源循環型の商品、サービスの提供に努めています。

人人

三和グループは、競争力の源泉である“人”を最も重要な経営資源と考え、人権や多様性の尊重、性別や年齢に捉われない平等な成長機会や評価、安全で働きやすい就労環境の確保を通じて、一人ひとりの働きやすさとやりがいを追求することで、企業価値を持続的に向上させていきます。
特に、当社の動く建材を支える施工技術者は高齢化が進んでいますが、教育機会や福利厚生の充実、工法や商品の施工省力化、施工工程管理システムの導入等を図り、労働力確保、安全性の向上に努めています。

安全と健康

グループの経営基盤グループの経営基盤

三和グループは、上記3つのテーマ(ものづくり、環境、人)への積極的な活動を通じて、SDGs達成に貢献していきます。
これらの活動の基盤として、透明性と健全性の高い経営体制の構築や、コンプライアンスの徹底と適切なリスク管理を通じた公正で誠実な企業活動も、私たちの事業活動やSDGsへの貢献を支える必要な取り組みであると考えています。

ESGマテリアリティとSDGsへの貢献

2015年9月、国連総会で「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、その中で17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」(SDGs)が策定されました。
限りある地球資源を利用しながら世界27の国と地域で事業活動を営む私たちにとって、事業プロセスを通じ、また、当社の商品やサービスを通じて、SDGsで掲げられている目標に貢献していくことは三和グループが社会や未来に果たしていくべき使命であると考えています。

また、2022年5月公表の「三和グローバルビジョン2030」においても、気候変動などの様々な社会課題に対して、高機能な開口部ソリューションを提供することで、“本業を通じた収益向上と社会課題解決の好循環”を目指しています。

TOP