ワークライフバランス・ダイバーシティの推進

ワークライフバランス

方針

三和グループは、従業員一人ひとりの仕事のやりがいと、豊かで充実した生活を両⽴させるための職場環境づくりを推進します。また、従業員の健康維持・促進、ワークライフバランスの観点から長時間労働の削減や年次有給休暇取得の促進に努めます。

長時間労働の是正

仕事と私生活を両立できる環境を整備し、女性をはじめとする多様な人材の活躍と優秀な人材の確保には長時間労働の撲滅が不可欠であるという観点から、労働時間の削減に取り組んでいます。労働時間に関する現地の法令遵守・36協定の遵守はもとより、長時間労働の是正についてコンプライアンス行動規範で定めています。また、三和ホールディングス社長監督のもと、三和シヤッター工業人事総務部と三和ホールディングスコーポレートコミュニケーション部リスク管理課が主幹となり、三和シヤッター工業および国内グループ会社の労働時間調査や過重労働防止に向けた指導を月次で行っております。また、半期毎に開催される「品質・環境・CSR推進会議」において、国内主要各社社長が労働時間実績および課題を報告し、改善策について意見交換しています。

国内グループ会社の取り組み

三和ホールディングス、三和シヤッター工業、昭和フロントでは、勤怠管理システムを導入し、労働時間の適正な管理を図っています。
労働時間を週単位などの細かいレベルで管理することが可能となったため、本人やその上長へのタイムリーなメッセージ送信や、残業申請がない場合のPC自動シャットダウン等を通じて、過重労働を事前に防止しています。また、ログ時間との差異や乖離をチェックすることで、実態に即した指導を行っています。
その他国内グループ会社においても勤怠管理システムを導入し、労働時間の適切な管理および長時間労働の是正に努めています。

テレワークの推進

三和シヤッター工業では、ワークライフバランスの推進を図るため、2018年度よりテレワークの試験導入を始めました。育児中の女性からは、「通勤時間がなくなったので、子どもと一緒にいられる時間が多くなって嬉しい」「保育園に預ける時間が短縮できるので、風邪や感染症のリスクも少なくなるのでは」といった声が寄せられています。上司や同僚からも「カメラやチャット機能が付いているのでコミュニケーション不足になることはなさそう」と、さらなる拡大に期待が高まっています。
また、今回の新型コロナウイルス感染症の影響により、国内で最大2,200人がテレワークを経験することになりました。今後もセキュリティの強化およびインフラの整備によるテレワークの積極活用を進め多様な就業環境を創造することで、生産性の向上、優秀な社員の離職防止と確保に努めていきます。

モバイルPCの活用

三和シヤッター工業では、約2,000台のモバイルPCを従業員に配布し、業務効率向上および労働時間の削減に努めています。外出時の空き時間にメール返信や見積書の作成などに有効活用することはもちろん、商談の際にその場で納期や商品の詳細を確認し回答できる為、お客様へのスピーディな対応と満足度向上にもつながっています。また、社内会議でモバイルPCを活用することにより、ペーパーレス化や効率的な会議開催にも役立てています。

労働基準における外部イニシアチブへの参加

三和グループは、一般社団法人新宿労働基準協会および一般社団法人池袋労働基準協会などの会員として、労働基準法・労働安全衛生法・労働保険等の改正の把握や行政・法律実務の把握を目的とした講習会に参加しています。

ダイバーシティの推進

方針

三和グループは、従業員一人ひとりの性別、性自認、性指向、年齢、国籍、人種、民族、言語、肌の色、信条、宗教、社会的身分、障がい、財産、出身地域などの多様性を尊重し、それらを受容できる組織風土を醸成することで、お客様や社会の課題解決に寄与する新しい価値を創造します

目標

2022年5月、ESGマテリアリティに紐づいた各KPIを設定し、ダイバーシティに関しては、下記目標を定めました。

目標(KPI) 目標年度 2022年度の
実績・進捗
今後の課題
女性従業員比率:20% 2030年度 19.8% ・女性育成計画および研修の実施
・男性育児休業の周知と取得推進
女性管理職比率:15% 13.9%
男性育児休業取得率:50% 17.3%

女性活躍の推進

三和シヤッター工業では、女性をはじめとするダイバーシティ人材の定着と活躍に向け、子どもの看護休暇の有給化、時間単位有休の導入、育児短時間勤務制度の拡充(小学校6年生までの子どもを養育する者)など、職場環境の整備に向けた制度の充実を図っています。また、ダイバーシティの推進と理解には男性の育児参加が欠かせないという考え方から、育児休業期間の一部有給化も開始しました。

VOICE

三和シヤッター工業
ビル建材事業本部 技術開発グループ
香西 有紗

現在、営業員が提案に用いる図面作成と設計部隊への引き継ぎ業務を担当しています。
小学校6年生と4歳の息子がおり、朝9:30~夕方16:30の育児短時間勤務中のため日々効率的に業務に取り組むよう心がけています。
保育園の送り迎えやPTA活動もあり、育児短時間勤務が法定を超えて小学校6年生まで延長できることや職場の配慮に感謝しています。
これからも、仕事とプライベートの両方を充実できるように頑張っていきたいです。


三和シヤッター工業
ソリューション事業本部
住宅開発技術グループ
射手矢 隼平

4歳長男の後の双子出産ということで、約1年間の育休を取得しました。赤ちゃんが同時に2人なので、日中は育児と家事、夜中はミルクと夜泣き対応で、24時間夫婦揃って気力体力が削られ続ける日々でしたが、夫婦二人で何とか乗り切りました。今では長男の精神的な成長もあり、子供三人で元気に遊ぶ様子が時々見られるようになりました。
子供たちと密に過ごしたこの1年間は人生で一度きりの大変貴重な時間となりました。あたたかく送り出してくれた職場に大変感謝しています。
プレハブメーカー向けの窓シャッターの開発業務に復職してからも、上司や同僚にフォローしてもらうことが多くありますが、時間内で結果を出し貢献できるよう頑張っていきます。

グローバル採用

三和グループでは、事業を取り巻く環境の変化に柔軟に適応し、グループの成長ドライバーとなるグローバル人材の採用と育成に力を注いでいます。グローバル人材は、先輩グローバル社員との交流や、担当部署と本人との定期的な面談を行うことでリテンションの強化も図っています。

VOICE

NF常熟 庄頴宇
(2014年4月に三和シヤッター工業に入社し、製造管理業務に従事。NF上海にて2017年4月より実務研修を受け、現在は出向中。)

日本で携わった製造管理の知識や語学力を活かし、母国・中国で製造原価計算や業務改善を担当しています。今後も、自身の経験や多様性を受け入れる柔軟性を武器に、グローバル人材として三和グループに貢献したいと思います。
グローバル人材に関するSTORYはこちら

ODCでの取り組み ~ダイバーシティフェスティバル~

ODCでは、ダイバーシティの推進にはお互いのバックグラウンドの共有や従業員同士の交流が不可欠との考えから、毎年「ダイバーシティフェスティバル」を開催しています。これは各国の出身者が自国の食べ物や文化を紹介するもので、紹介者と見学者あわせて200名ほどが参加しています。

シニア活用

三和シヤッター工業では、定年後、継続して勤務を希望する従業員を原則すべて「シニア社員」として再雇用し、それまで培ったスキル・ノウハウに応じ活躍できる場を提供しています。特に必要と認められるケースにおいては役職任命を可能とするなど、よりメリハリのある制度となっています。
また、重要なビジネスパートナーである施工技術者は、労働力人口の減少の影響で高齢化が進んでいますが、取付や修理の同行や後進の育成指導に経験豊富なシニア層を活用し、安定した施工力の確保や技能の伝承に努めています。

スポーツ選手の支援詳しくはこちら

三和グループは、社員として働きながらさまざまな競技で活躍する現役アスリートへの支援を通して、ダイバーシティの推進、スポーツ振興、従業員の一体感醸成に努めています。

大津 美穂

1990年11月29日生まれ。
愛知県出身。中学2年生のときに車いすバスケットボールに出会い、クラブチーム「Brilliant Cats」に入部。2017年7月、三和シヤッター工業に入社。中部総務課勤務。2022年、クラブチーム「SCRATCH」「岐阜SHINE」に所属。

FOCUS

中学校での講演風景

大津 美穂選手は、パラアスリートの立場から、事業所近隣の小中学校での講演会等を通じて、夢をもつことや挑戦することの大切さを、次世代を担う子どもたちに伝えています。

応援の様子

大会の際には、三和グループ応援団が結集し、力強い応援でチームを盛り上げており、社内の一体感の醸成、車いすバスケットボール競技や従業員の多様性への理解促進に寄与しています。

FOCUS

2023年度の新入社員研修で、認定NPO法人「ReBit」による講演会を実施しました

2023年4月の新入社員研修では、LGBTQの普及啓発やキャリア支援を実施している認定NPO法人「ReBit」の代表理事による講演会を実施しました。ReBitは、LGBTQを含めたすべての子どもがありのままで大人になれる社会を実現するために、教育現場でのLGBTQの普及啓発や、キャリア支援を実施している認定NPO法人で、約1時間の講演では、LGBTQに関する基礎知識や職場で取り組む意義、SOGI(ソジ)ハラ(性的指向や性自認に関するハラスメント)を見聞きしたときに一人ひとりができることなどについて学びました。
三和グループの未来を担う次世代が、ダイバーシティ&インクルージョンを考える良い機会となりました。

TOP