安全衛生

方針

三和グループは、ものづくりに携わる企業として、従業員の安全と健康の確保が企業存続の基盤であり、会社としての責務であると考え、心身の健康に配慮した職場環境の形成に最大限の努力をします。

安全への取り組み

工場での安全への取り組み

三和グループでは、工場長を委員長として、安全管理者、衛生管理者および従業員などで編成される安全衛生委員会を工場ごとに設置し、日々安全意識の向上、管理体制の強化、労働災害の撲滅に努めています。安全衛生委員会は、安全衛生方針と目標の設定や危険防止対策の実施を行うと共に、当社「工場安全管理要領」に基づいたリスクアセスメントを実施しています。

安全衛生委員会の活動内容

安全手帳は6カ国語で対応
作業アシストスーツ
屋根に遮熱塗装材を塗布(岐阜工場)
ミスト扇風機(静岡工場)
  • 年度安全衛生方針と目標の設定
  • 年度安全衛生活動計画の作成と実施
  • 労働者の危険及び健康障害に対する防止対策の実施
  • 労働災害の原因追求及び再発防止対策の実施
  • 安全衛生に関する教育の実施
  • 労働基準法及び労働安全衛生法の改正内容周知と実施
  • 新規設備導入時、職場レイアウト変更時の安全対策の実施
  • 消防訓練及び避難訓練の実施

毎年7月第1週を「全国安全週間」と位置づけ、労働災害防止活動の推進および安全意識向上のため、様々な活動を行っています。2019年は、各職場の設備のリスクアセスメント、安全管理者のレベル向上のための危険予知トレーニング研修参加と工場内での展開等を実施しました。今後も増加が予想される外国籍作業者向けに、安全の法則、危険予知活動とトレーニング、安全作業要領等安全に関する事柄が網羅されている「安全手帳」を6カ国語(英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・インドネシア語)に翻訳して対応しています。静岡工場ではドア製品を扱う作業者の腰、身体的負担を軽減するため作業アシストスーツを導入しており、今後も女性や高齢者など多様な作業者の負担軽減に向けた環境改善や作業効率の向上に努めていきます。
また、経験不足から予期せぬ不安全行動をとってしまう可能性の高い新人への教育にも力を入れており、毎年レベル別のOJT教育を継続的に行う他、2022年度は労働災害時の対応要領理解度テストや生産業務規程理解度テストを実施し、安全指導の徹底を図っています。

夏場の熱中症対策として、三和シヤッター工業太田ドア工場の空調設備導入、三和シヤッター工業岐阜工場の屋根に遮熱塗装材(水性エラストマー塗膜)を塗布することで場内の高温化を緩和し、空調効率を高めるほか、三和シヤッター工業静岡工場では、工場の入り口にミスト扇風機を設置しています。新型コロナウイルス感染症防止と熱中症対策の両立策として、マスクの代わりにマウスシールドを配布しています。

安全で快適な職場環境

三和グループは、コンプライアンス行動規範において、「心身の健康に配慮した職場環境の維持、労働災害の防止、明るい職場作り、自由闊達で創造性の発揮できる職場風土の実現」を掲げています。この行動規範の実現に向け、グループ各社での労働問題(人権侵害リスク、児童労働・強制労働や過度な労働時間の防止)に関する監査を実施することで現状把握に努め、懸念が判明した場合には適切な対応を図っています。また、新規事業実施前のデューデリジェンスを通じて、労働問題に係るリスクの把握を図っています。

新工場、新規設備への労働安全衛生リスク評価

工場の新設、新規設備の導入、設備改造や運転条件変更などの際には、労働安全衛生リスクを評価するために、労働安全衛生規則や法令に定められた安全衛生基準の遵守確認を実施しています。また当該設備の使用から生ずる災害を防止するため、「工場安全管理要領」に基づき必要な措置を積極的に講じています。

施工現場での安全への取り組み

施工現場においては、安全衛生責任者教育、能力向上教育(3年更新)、労災被災者への復帰前教育等の安全知識の教育制度を通して、労働災害の予防と撲滅への取組みを進めています。他にも労災事故被災者本人が、各支部の安全大会において、実体験に基づく災害事例および災害防止活動の発表を行い、情報と知識の水平展開を図っています。
2018年度より年2回発刊している施工技術者向け広報誌「TECH SANWA」では、全国で活躍する施工技術者を紹介するほか、新商品の施工時における注意点やヒヤリハット例や危険予知事例が掲載されており、安全意識浸透のためのツールとして、全国の施工技術者へ配布されています。

安全VR研修
安全VR研修

三和シヤッター工業では「安全VR研修」を実施し、施工現場で起こる可能性のある墜落災害、電気工具切創災害、可搬式作業台転落災害などを、被災者の視点から体感することで事故発生の抑制に注力しています。

マジカルタイカプラスの施工支援ロボット
マジカルタイカプラスの施工支援ロボット

また、重量シャッターのシャフトとスラットを工場であらかじめ組み立ててから搬入する「シャッター一体工法」や、溶接を使わずにドアを取り付ける「火無し工法」、電装品のコネクタ化など施工を省力化する取り組みを進めています。三和シヤッター工業が2019年11月に発売した「マジカルタイカプラス」は、工場や倉庫などに設置する耐火構造間仕切壁で、従来品のパネル構造や意匠を見直し、「はめ込み式パネル構造」を採用、さらに施工支援ロボットを使用して取付を行うことで、従来の工法と比較して2倍以上のスピードで施工が可能になり、生産性の向上とともに、高齢化の進む施工現場における安全性の向上にも寄与します。

  • 施工技術者向け広報誌
    「 TECH SANWA 」
  • 施工協力会関西支部で行われた「安全大会」

労働災害発生状況

2022年度の安全衛生年間活動計画では、「死亡・重篤災害ゼロの達成」を重点目標に掲げて安全に向けた取り組みを実施しました。

最新の労働災害度数率・強度率:最新ESGデータ

労働安全衛生マネジメントシステム認証(ISO45001)取得状況

アジア子会社の上海宝産三和では、労働安全衛生マネジメントシステムであるISO45001認証を2017年に取得(2020年にOHSAS18001認証より切り替え)し、労働安全衛生のレベル向上に努めています。

* 全生産拠点におけるISO45001取得割合:2%(1社)

ISO認証取得状況

安全衛生管理体制

労働災害が発生した際には、「危機管理要領」に基づき労災事故報告書を起票し、工場長、生産工務部門、三和シヤッター工業社長および三和ホールディングス取締役に対する、再発防止策を含む事故調査報告を行っています。各工場に対する労災事故事例の共有、再発防止のための注意喚起はタイムリーに実施され、安全手帳の改訂や安全ルールの追加等恒久的に労災事故を防止するための取り組みを推進しています。また、三和ホールディングスCSR担当役員(取締役)が取締役会において労災事故の報告を実施し、定期的なモニタリングを通じて安全衛生リスク管理体制の監督と強化を図っています。

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