品質の確保・向上

方針

三和グループは、メーカーとしての最大の責務である品質安全を追究するため、開発から販売、製造、施工、メンテナンス・サービスにいたる全てのプロセスにおいて品質・安全性の向上に努めます。

三和グループ品質目標

“動く建材”のグローバル・メジャーにふさわしい、社会から信頼される企業体質を維持強化する

  1. 製品の安全性向上
  2. 製品品質と施工の品質向上
  3. サービス及びマナーの品質向上
  4. トレーサビリティの向上

三和シヤッター工業株式会社 品質目標

顧客・現場志向での製品品質確保による企業体質の強化

  1. 苦情分析による苦情件数・損失金額の撲滅
  2. 体制強化による製品事故の撲滅
  3. 教育訓練によるカスタマーセンター受付苦情件数の撲滅

ODC 品質目標

  1. 業界最高水準の完納率(Delivered Quality)※の提供
    ※完納率:納期遵守率(Ontime)、欠品無し率(Complete)、不具合無し率(Defect Free)の品質指標により算出
  2. 安全文化の強化
  3. 顧客サービス及びサポートの改善

NFグループ 品質目標

製品品質、納期遵守率および物件管理のレベルを上げることで、“Easy to do business with Novoferm”というイメージを浸透させ業容拡大を図る

  1. クレーム比率の低減(Quality Ratio)
  2. 安全率の改善(Safety)

アジア品質目標

  1. 不良件数の低減
  2. 損失金額の低減

ISO9001認証取得状況

三和グループは一貫した製品・サービスの提供により顧客満足の向上を目指し、製造拠点のISO9001などの品質マネジメントシステムの認証取得を推進しています。2023年4月現在のグループ全体取得率は53.0%です。

ISO認証取得状況

製品の品質向上に向けた取り組み

製品品質安全会議

苦情や製品事故の再発防止に向けた取り組みとして、製造、開発、施工、設計、購買の幹部・管理職による製品品質安全会議を品質保証部を中心として毎月1回実施しています。
製品の仕様改善、改良に関する討議の他、2018年度からは品質のさらなる向上に向けた恒久的テーマについても取り組んでいます。

施工品質の強化

施工品質強化へ向けた取り組みとして、VRを活用した溶接研修を実施しました。
VRを活用することで、溶接棒を動かす速さ、溶接棒の最適な距離等を判定することも可能となり、効率的な技術習得が期待できます。

その他の取り組み

  • 部品調達先における一定水準の品質確保に向け、重要部品調達先の訪問調査、品質診断、工程パトロール実施
  • 品質ルールの遵守を目的とした主要ドア外注業者への訪問品質監査実施
  • 工場検査員の育成・配備
  • 工場内部監査員の育成・配備
  • 品質管理者育成研修の実施
  • 製造仕様の基準となる標準図の整備

海外グループ会社の取り組み

  • ODCでは品質マネージャーによる出荷前検査員への研修・指導や品質改善に関する各施策の実施により、品質安全の向上に努めています。
  • NFグループでは、グループ共通のKPIとして納期遵守率、クレーム比率、生産性、安全率、在庫回転率を掲げ、全体品質統括責任者が中心となり、毎月、経営陣、開発・製造責任者、各工場責任者とのミーティングを通じて品質安全の向上に努めています。
  • アジアでは、各社が品質目標の達成へ向け、品質会議の定期開催、工作図ミスの改善事例の共有、勉強会実施、協力会社への巡回指導等を実施しています。
    また、2019年には、ビナサンワ、サンワマスの製造責任者が、アジアにおけるドア製造の改革を進めるべく、自動化の進んでいるNFグループのSchievano工場(イタリア)とRiexinger工場(ドイツ)の生産設備、管理システムを視察しました。こうしたグローバル間でのノウハウの共有や定期的な交流により、グローバルベースでの生産性および製品品質向上につなげています。

FOCUS

安全性・生産性の向上で、高い品質を提供

三和シヤッター工業では、重量シャッターのシャフトとスラットを工場であらかじめ組み立ててから搬入する「ユニット工法」や溶接を使わずにドアを取付ける「火無し工法」など施工を省力化する取り組みが進んでいます。それにより、施工現場での安全性や生産性が向上し、効率的な作業による高い品質を確保しています。

性能試験センター

最新鋭の設備を有する性能試験センターでは、ISO/IEC17025(試験所の技術能力を証明する国際規格)を取得しています。三和グループの製品や国内外の調達品について、品質、性能、安全性の評価、製造技術などの評価の他、社外からの受託試験も実施しています。

高い試験品質でのものづくりをサポートする

性能試験センターでは、三和グループの製品や国内外の調達品について、品質、性能、安全性の評価、製造技術等の評価を担っています。グループ内で製品試験ができることにより、お客様の要望に応じた製品の開発・改良がスピーディに行えます。今後も、ものづくりにおける品質向上に貢献するため、試験品質のレベルアップに努めていきます。

主な設備紹介

防耐火試験装置

世界最大級の大きさを誇る耐火炉。防火設備、特定防火設備等の防火性能試験(認定予備試験・研究試験)を実施します。耐火試験で発生した煙は、二次煙焼炉装置によって環境負荷を低減させてから排気します。

複合環境試験装置

製品を全体的に試験できる大きな空間と多くの機能を保有。温度・湿度をさまざまに組み合わせた環境での動作試験、断熱試験、降雪装置を使用しての降雪時の動作試験、遮音性試験や発生音の試験を実施します。

大型・小型動風圧試験装置

耐風圧性、気密性、水密性試験を実施します。

風雨試験装置

風、雨による挙動観察試験(脈動含む)を実施します。

FOCUS

遮音試験棟の新設

遮音試験棟建屋
遮音試験棟建屋

2022年10月、お客さまの多様なニーズに応えるため、遮音試験棟を新設し、JISで規定されている遮音の最高性能のT-4等級(40dB遮音)を超えるT-7相当(55dB遮音)の測定が可能な音響実験室を設置しました。

施工技術者の確保・育成

防火設備の定期検査報告制度への対応

2016年6月より「建築基準法改正における定期検査報告制度」が施行されました。これは、火災時などに防火設備が正常に作動しないことによる事故を防ぐことを目的とし、国家資格を有する者が対象となる建築物の防火設備を検査し、結果を地方自治体に報告することが義務化された制度のことです。
それに伴い、三和シヤッター工業を中心に、国家資格である防火設備検査員資格の取得推進および実際に検査を行う検査員の確保、スキル向上を目指した研修などを実施しています。

防火設備定期検査技能コンテストを開催

三和シヤッター工業では保守点検技能の向上を図るため、2019年5月に各地域トップクラスの技術者を集め、その能力を競うコンテストを開催しました。トップ技術者が事前準備、検査作業、マナーの全22項目について技術を競い合いました。これにより技術とマナーのレベルアップを図ることが目的ですが、最優秀者の作業工程を教育用として記録し、全国の技術者で共有し、標準化することも狙いの一つです。
今後も、技術者一人ひとりの保守点検・修理技術を向上させてお客さまとの信頼関係を築くことにより、社会の安全、安心、快適を実現してまいります。

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