Chapter 01
カーボンニュートラルの実現に向けた世の中の流れ
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、あらゆる業界で脱炭素への取り組みが加速しています。日本のCO2排出量全体の約40%は「建物」に関連しており、建築業界でも一層踏み込んだ対応が求められるようになっています。使用時の省エネだけでなく、建物の建設から解体までのライフサイクル全体でのCO2排出量の算定や開示の動きが進み、部材単位での数値提示も重要性を増しています。
三和グループではこれまで、Re-carboシリーズを通じて“使用段階”におけるCO2排出量の削減に取り組んできましたが、次のステップとして、材料や製造工程にも視野を広げた対応の検討を進めています。その取り組みの一つが、「YAGドア green flag」です。
Chapter 02
軽量化と環境性能を両立する「YAGドア green flag」
「YAGドア」は、レーザー工法により表面材などの板厚を1.0mmに抑え、一般的な鋼製重量ドアと比べて鋼材使用量を約45%削減した商品です。軽量化による施工性の向上や省資源化を実現し、機能性と環境性能の両立を図ってきました。
今回開発した「YAGドア green flag」は、この軽量化技術に、製造時のCO2排出量を抑えたGXスチール「NSCarbolex®Neutral」を組み合わせることで、素材段階からの環境負荷低減を実現。一般的な鋼製ドアと比べて扉1枚当たり、約139kg-CO2※1の削減に成功しました。さらに、サイズや扉の仕様をシステムに入力することでCO2排出削減量を自動算出し、その結果を証明書として発行できる仕組みを構築。脱炭素への対応を“見える化”するとともに、お客さまのScope3※2排出量削減やサプライチェーン全体での排出量管理に貢献する商品となっています。
- 当社試算。W800mm×H2,000㎜、片開き、窓・ガラリなしの場合
- CO2を含む企業の温室効果ガス(GHG)排出区分の一つ。自社の直接排出(Scope1)や購入電力(Scope2)を除き、原材料調達や物流、使用、廃棄などサプライチェーン全体で発生する間接排出
Chapter 03
CO2排出削減量を可視化する「NSCarbolex® Neutral」※3
日本製鉄株式会社が商品化したGXスチール「NSCarbolex® Neutral」は、鉄鋼製造プロセスの変革・改善によるCO2排出量削減効果を反映した鉄鋼製品です。
削減量はプロジェクトごとに第三者機関の保証を取得しており、証明書に記載されたCO2排出削減量はお客さまのGHGプロトコルに基づくScope3排出量の算定・報告に活用することが可能です。品質・性能は従来品と同等のまま、あらゆる商品に適用できることも大きな強みです。こうした環境価値を備えた素材の活用を通じて、建材分野におけるサプライチェーン全体での脱炭素化に貢献していきます。
- NSCarbolexは日本製鉄株式会社の登録商標