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STORY

戦略的M&Aを決断——
高機能開口部のグローバルリーダーへ

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Chapter 01

世界と向き合う覚悟が、次の成長を切り拓いた

1973(昭和48)年、第一次オイルショック——
インフレと物価高騰による混乱の中で、日本経済は戦後初めて、実質GDP成長率がマイナスに転じ、社会は大きな転換期を迎えていたのです。

三和もまた、その影響を免れることはできませんでした。国内市場の先行きが不透明になり、問われたのは「この先、どう価値を生み出していくのか」という根本的な問いでした。

その答えとして三和が選んだのが、海外という未知のフィールドに挑むことだったのです。
1974(昭和49)年、米国のオーバーヘッドドア・コーポレーション(以下ODC)とのクロスライセンス契約を締結。互いの技術と製品を日米両国で展開する、10年間にわたる本格的な技術提携でした。

当時、三和が注目したのは、日本ではまだ一般的でなかった大開口部に対応するオーバースライダー。工場や倉庫、物流施設など、より大きな建物を安全かつ効率的に守るこの製品は、今後の産業構造の変化を見据えた選択でもありました。
「海外の技術をただ導入するのではなく、自らのものとして根づかせる」。この姿勢こそが、三和にとって最初の「世界への扉」だったのです。

アジアへ広がっていく海外展開

そして、三和の視線は次第に、アジアへと広がっていきます。1986(昭和61)年には香港・シンガポールに現地法人を設立しました。さらに、1988(昭和63)年には台湾に初の海外生産拠点を設立。販売にとどまらず、生産の拠点を海外に持つことで、三和はアジアにおける事業基盤を着実に築いていきます。

海外事業はもはや一時的な挑戦ではなく、三和の成長を支える「重要な柱」として位置づけられていきました。

世界と向き合う覚悟が、次の成長を切り拓いたのイメージ

Chapter 02

覚悟から、決断へ。米国最大手を買収し、世界企業へ舵を切る

覚悟から、決断へ。米国最大手を買収し、世界企業へ舵を切るのイメージ1

そして1996(平成8)年、三和は次の一手を打ちます。米国のシャッター最大手である取引相手、ODCの買収——
買収金額は4億7,000万ドル(約517億円)。建材業界において、当時、過去最大規模の海外企業買収となり、大きな注目を集めました。当時社長の髙山俊隆は「21世紀に向けて、世界に通用する総合建材メーカーになる。」と記者会見で述べました。

ODCは、商業用シャッターやオーバーヘッドドア、住宅用ガレージドア、自動ドアなどを手がける1921年創業の建材メーカーです。全米に約400社のディストリビューター網を持ち、全米市場で高い認知を獲得している、名実ともに業界を牽引する存在でした。三和にとって、この買収は単なる事業拡大ではありません。「ドメスティックな体質から脱し、世界的な建材メーカーへと歩み出したい」。その覚悟が、決断に変わった瞬間だったのです。

ODCをグループに迎えたことで、三和は、世界を舞台に戦う企業へと舵を切りました。

Chapter 03

欧州市場に本格進出し、世界4極体制を確立

海外展開は、米国やアジアにとどまりませんでした。2003(平成15)年、三和は欧州の大手建材メーカーであるノボフェルム・グループ(以下、NFグループ)を買収し、ついに欧州市場へも本格進出を果たします。NFグループは、ドイツを中心にフランス、オランダ、イタリア、スペインに製造拠点を持ち、欧州全域に販売網を展開。当時、ドア、開閉機、産業用シャッターで高いシェアを誇り、欧州のドア業界を代表する存在でした。

NFグループを仲間に迎えたことで、三和グループは日本・米州・欧州・アジアの4極体制を確立します。新たな市場を求めて米州へ踏み出し、アジアで生産・販売の基盤を築き、さらに米州・欧州で確かな地位を固める—— 一つひとつの判断と挑戦の積み重ねが、現在、世界28の国と地域でビジネスを展開するグローバル体制へつながっています。

創業期から変わらないのは、「目先の拡大ではなく、社会的に有意義である」という姿勢です。三和は、高機能開口部のグローバルリーダーとして、これからも世界の建材業界において存在感を高め続けていきます。

欧州を迎え入れ、世界4極体制が完成するのイメージ